学生時代の奨学金は最終的にどれくらいの額の借金になるか知っていますか?
大学4年間、奨学金を借りると平均320万円の借金になります※(労働者福祉中央協議会)調べ
なんと月に約6万5千円借りている計算となります。
もちろん月々借りている額が学生で異なるのでこれより多かったり少なかったりしますが、まずはこの値を中央値として計算します。
320万円ってどのくらいって言うと大卒男子の初年度の年収(約280万前後)を軽く上回る金額です。
女子だったり短大だったりすると、さらに下がります…
奨学金の実態(返済額・利用状況など)を労働者福祉中央協議会がまとめていてかなり参考になるので是非一度見て下さい→奨学金を借りる・借りたあとの返済についてのアンケート
これを少しずつ返済、月15,000円返済(平均)するとなんと約18年もかかるのです。
順調に給与が上がり年収が上がれば問題ない?とも思いますが、18年(繰り上げ返済できるとしても)返済するのは大変です。
特に新卒の1,2年目は月15,000円を返済するのは本当に大変です。
慣れない仕事の上、仕事の付き合いもあるしもちろん遊びにも行きたいですからね。そんな中の 15,000円はものすごい貴重です。管理人も泣く泣く断った合コンなんかも…(>_<)
さらに18年返済ともなると色々なイベントがあると思います、車を買ったり・転職・結婚・病気などさまざまなリスクを考えておく必要があります。
そんな中、学生カードローンでお金を借りるとなると、その学生カードローンで借りるお金は絶対に学生時代に返済してしまう勢いで借りないと、さらに借金が膨れあがるので要注意です。
学生でも借りれるカードローンは低金利といっても奨学金よりは金利が高い…
今では、銀行系・消費者金融系など各社低金利の争いをしていますが、学生がいざお金を借りようとすると、まずはその学生カードローンの最大金利で借りると思っておくことです。
なぜかというと、学生はまだあなた自身に金融業界の信用がないからです。
信用あなたがカードローンやクレジットカードなどを少しずつ利用し、返済をきちんとする事であなたの信用が積みあがっていき、お金を借りれる信用枠が広がると同時に金利が下がっていくのです。
なので、最初は最大金利での借り入れです。
学生が借りやすいのは消費者金融系のカードローンになるので、金利の最大は約18%前後です。
奨学金の金利1%前後とは比べものになりせん。
学生でも借りれるカードローンでお金を借り入れする事は金利分も支払う事を考えて借りる必要があります。
もし、10万円を借りて1年で返済すると利息だけで約13,000円にもなるのです。
返済期間が長くなるほどこの利息は上がっていきますので要注意です。
それでも、お金を借りないとどうしようもない場合もあると思いますので、奨学金を借りている方がカードローンでお金を借りる場合の注意事項を書いておきます。
学生用のカードローンでお金を借りる時は徹底して短期返済にする必要があるワケ
奨学金を借りている学生がカードローンでお金を借りる場合、奨学金の返済が始まる前にカードローンを全返済するのが鉄則です。
なぜかと言うと奨学金とカードローンの返済が被ると初任給ではやっていけない可能性が…と言うよりまず破綻します。
なので、学生ローンで借りたお金は短期決戦で返済する必要があるのです!
学生ローンを短期で返済する3つのポイントを書いておきます。
■ポイント
①30日無利息のカードローンを利用する
これなら30日は利息分は支払う必要がないので、できるだけ30日以内に完済する
30日以内が無理でも150日以内に返済する(150日以内だと銀行系のカードローンより低金利になる)
②借りると決まったなら、借りる前でもその場でバイト量を2倍にする
これも短期返済への布石なのですが、カードローンの審査を通過しやすくする為にも必要です。
借りたいのに審査が通過しなかったら意味ないですからね…
③自分の身の周りを見渡し不用品(本でも服でもDVDでも)を集めてオークションで売る!
自分ではいらないモノと思っても他人には必要な物がたくさんあります。
今ではメルカリなど簡単に出品できるアプリも揃っているので、なんでも出品して少しでも
お金を稼ぐ事が必要です。
この場合は友達に要らない物をもらってくるのもありですよ!
→たくさん貰えて売りさばいたらそもそもカードローンでお金を借りる必要なくなるかもしれません!
上記の3つをすれば10万円位なら在学中に完済できると思います。
実際に管理人もいらない服とかを色々売って、年間8万円位は収入ありますのでがんばってください。
日本の奨学金は日本の景気が良くて雇用が安定している事を前提に作られており、学生の方が卒業して実際に返済を始める7カ月後からはかなり厳しい事がわかると思います。
(こればかりは実際に始まらないとわかりにくいのが難点です…)
昔の終身雇用はほぼなくなりつつあるので、奨学金の返済でもできるだけ繰り上げて返済をしていく事が大事です。
もし、返済が無理な場合は返済の期限を猶予する方法もあるので、無理なく返済していきましょう!
でも、カードローンでお金を借りる場合は何度も言いますが短期決戦で!
学生による「安全に親バレせずお金を即日に借りれる」学生ローンおすすめランキングへ
追記:最近になってようやく「奨学金返済地獄」からの救済策が多方面で議論され初めています。
これは東洋経済の記事でも特集されている「奨学金の延滞」問題を読めばわかるのですが、2015年度末で約880億円もの延滞額があるそうです。
この880億が返済されないとなると税金等の投入で解消されていくのですが、どう考えても健全ではありません。
管理人的には奨学金に利子付をつけて貸し出しする事に疑問符がいっぱいですし、そもそもの奨学金のあり方を変化させた方が良いと思っています。
世界を規範にしようとすると真っ先に思い当たるのはアメリカですが実はアメリカも同じ様な事情です。
非常に高額な(へたすると日本より借入れは多い)奨学金を生徒の約70%!が借りています。
まあ、その分アメリカンドリームを掴む確率?も高いんですが…
それとは正反対にノルウェーやスウェーデンなど北欧は大学ですら無償だったりします。
社会福祉が進んでいる国は教育にも優しいですね。(税金は高いですが・・・)
いずれにしても北欧をすべてまねるわけではありませんが、リファレンスとして取り入れられる部分はあると思うので、無償とは言わないまでも補助と言う形にするなど考える時代になったと思っています。
そうしないとますます日本の競争力が落ちていくのではないかと思います。
そんな中企業が返済の為の一時金を支給したり(奨学金の返還支援制度)、行政がその様に奨学金の返還支援をする企業へ補助金を出す制度があったりと支援制度の裾野が広がってきています。
まだまだ奨学金の返済で苦しんでいる社会人も多い(大卒の2-3割)ので、返還する為の多様な制度の策定が待たれます。